「……暗殺者を始末したのは、王女が生前、何度も命を狙われていたと聞いていたからだ。敵討ち――そう捉えてもいい。俺にとっては、それだけの理由で十分だ。」
一言一言が、まるで刃のように冷たく、鋭く響く。
「その王女は、何の非もない、優しい人だったと噂されていた。……そんな人間を狙うような連中が、目の前に現れた。ならば、始末するのは当然だろう。」
ユウの目は微動だにせず、まるで相手の心の奥底まで見透かすような静かな圧を放っていた。その語り口に激情はない。ただ、揺るぎない意志と、容赦なき断罪の気配だけが、空気を張り詰めさせていた。
「そうだったのですね。その報告は……してもよろしいですか?」と兵士は恐る恐る尋ねた。
「ああ、かまわない。警告はしたぞ。俺の住む森にむやみに兵士を入れるな。見つけ次第すぐに始末することになるぞ? 王女は亡くなっているし、捜索しても無駄に兵が死ぬだけだぞ」
ユウは冷たい目で兵士を見つめ、最後の警告を与えた。兵士が目を離した瞬間、ユウはその場から姿を消した。
不必要な無駄話をしていてもボロが出るだけだしな。
兵士の格好のまま果物を買い、さっきの男が隊長らしき者と話をしているのを近くで聞いていると、「帰還する準備をしろ」と命令していた。
ユウは森に入り、兵士たちの装備を収納し昼前に帰宅した。
♢エリーとの穏やかな時間さっきの事をエリーに話をした。「お前は死んだ事にしたから、信じられれば追われることも命を狙われることも無くなるだろ」
エリーは感謝の気持ちを込めて答えた。「はい。助かりました。ありがとうございます」
お礼を言うと、エリーはユウに抱きついてきた。
「しばらく様子見だな」ユウは冷静に言った。
「もう、放っておいて欲しいです!」とエリーは捜索されるのが迷惑そうに言った。
「王女に戻らなくても良いのか?」ユウは心配そうに問いかけた。王女なんて、みんなが憧れそうなもんなんだがな……
「えっ!? ユウさん……わたしが邪魔に?」エリーは驚いた表情で返した。
「はぁ!? そんなわけないだろ! 王女に未練はないのかと思っただけだぞ」とユウは慌てて答えた。
「そんな物はありませんよ」エリーは真剣な表情で答えた。
「そうか。王城とかの事は良く分からないからな」ユウは納得しながらも、エリーの気持ちを尊重しようとした。
「ユウさんが一緒に来てくれるなら……いえ。やっぱり嫌ですね」エリーが、二人での王城での暮らしを想像したみたいで、途中から嫌そうな表情をして言った。
♢川辺の誓いと予期せぬ誘惑エリーは甘えるようにユウの腕に絡みつきながら、頬を可愛らしく赤らめて見つめてきた。その瞳には、ユウへの深い愛情と、少しの期待が宿っている。
「わたしたち、結婚したじゃないですか?」
その言葉に、ユウは思わず聞き返す。「え? 婚約じゃなくて?」
エリーは可愛らしく首をかしげ、当然のように答えた。「え? 結婚ですよ?」
「え、あ、はい。結婚ですね」ユウは驚きを隠せないまま、どこか上の空で返事をした。どうやら自分は知らぬ間に結婚していたらしい。その事実に、彼の心は驚きで満たされた。
「でも、結婚するには若すぎない?」ユウは少し戸惑いながら尋ねる。彼の常識とはかけ離れた事態に、どう反応すればいいのか迷っているようだった。
「え、普通じゃないですか? 10歳くらいで婚約して、13歳を過ぎれば結婚するのは王族や貴族では当たり前ですよ」エリーは、まるで常識を語るかのように、真っ直ぐな瞳で答える。
「そ、そうなんだ……」ユウは驚きながらも、その情報を受け止めた。この世界は随分と結婚が早いんだな……と、彼は改めて異世界であることを実感した。
「そうなんですよ。ユウさんの妻として頑張りますね」エリーはニコニコと純粋な笑顔を向けながら答えた。その言葉に、ユウの胸は温かい感情で満たされた。
昼食を終え、ユウはここでのんびりした暮らしをエリーにも体験させてあげたくなった。
「釣りに二人で行くか?」
それは思いつきだったが、釣りそのものをしなくても、ただ川でのんびり過ごすだけでも良い時間になるだろうと思ったのだ。
「釣りですか? 釣りをしたことありませんが、やってみたいです!」エリーは瞳を輝かせ、興奮気味に答えた。その無邪気な反応に、ユウの心は和む。
川へ行くことになり、準備を済ませると、ユウはエリーと手を繋ぎながら川へと向かった。その手は、二人を繋ぐ温かい絆のように感じられた。
♢川辺の戯れと視線の誘惑川に着き釣りを始めると、最初は竿の扱いに戸惑っていたエリーだったが、魚が釣れ出すと、その顔は満面の笑みで輝き、夢中になっていた。釣るポイントを移動したり、ちゃんと考えているみたいで、その真剣な眼差しにユウは目を細める。
エリーが、ユウの向かいの岸で釣りを始めた。穏やかな川の流れを挟んで、二人はそれぞれ竿を垂らす。
エリーが楽しそうな笑顔で可愛らしく手を振ってきた。その仕草に、ユウの視線は思わず彼女の下半身へと向かう。ワンピースなので座ると、淡いピンク色のパンツがちらちらと覗いてしまい、ユウは気になって釣りに集中できない。その度に、彼の胸はドキリと高鳴った。
♢背徳的な好奇心と無垢な誘い「あとね、お兄ちゃんの彼女がねぇ……兄ちゃんのアソコを触ってたのを見たぁ……」と、ユナは無邪気な声で、しかし核心を突くような言葉を言い出した。その言葉は、ユウの心臓を鷲掴みにする。 ということは……ユナはそこまで知っているのか!? ユウはどこまで知っているのか、その詳細に強い興味を覚えたが……もし聞いたら、この場で二人で、その行為をしてしまいそうだ、と直感的に察した。「そ、そうなんだ……」隣でスヤスヤと眠っているエリーに、すでに深い罪悪感を感じている。ユウは、色々と聞きたい衝動を必死に我慢した。「お兄ちゃんが触られて、気持ちよさそうな顔をしてたけど、あれって気持ちいいのぉ?」と、純粋な瞳で尋ねられ、ユウは焦った……。なんて答えればいいんだよ……?「……気持ちいい……」嘘をついたり誤魔化しても、そのうちバレることだし、それにユナの真っ直ぐな瞳を前に、嘘はつけなかった。ユウは正直に答えた。「そっかぁ……ね、ユウ兄ぃ……の、ちょっとだけ触っても良い……?」ユナの問いかけに、ユウの頭の中は混乱した。 いろいろとおかしいだろ。出会ったその日に結婚して、エッチ……って。なにかの罠か……とか、思うけど……彼女の言動には悪意も感じられないし、きっとお年頃なんだろうな。それに、俺もユナに興味がある。もし同じ状況なら……と、ユウの心は揺れ動いた。「いや、でも……まだ早くないか?」と、彼はなんとか理性を保ち、我慢することを選んだ。「むぅ……。気持ちいいんだよね? ちょっと触るだけぇ……ね?
「……そうですかぁ……うぅ……。手伝ってもらえると嬉しいです」 エリーとユナが俺を見つめてきた。「ま、エリーが、そう言うなら俺は構わないが……」と俺は呟いた。「わぁ……。やったぁ〜♪ ユウ兄ぃのお嫁さんになるぅ〜」とユナが甘えるように言ってきた。 いや、話が変わってるぞ!? でも、まあ……よく年上に憧れて、そう言ってくるやつだよな。俺も友人の姉に憧れて……付き合えたらな〜とか、結婚できたらな……とか思っていたな。「良いんじゃないのですか。ユウさんが良ければ……」とエリーが笑顔で答えていた。 そうだよな。無邪気に言っているだけだし……否定するのも可哀想か。さすがはお姉さんのエリーだな!「そうか。そう言ってもらえて嬉しいぞ。ユナ」と返した。「え!? わ、わわぁ……!! やったぁ〜♪ ほんと!? ウソじゃない? ユウ兄ぃのお嫁さんだぁ〜〜〜!!」と、想像以上の反応に驚いた。「ユナちゃん、おめでとう♪ でも、家事も手伝ってくださいね……。わたし、苦手なので……」と、リアルなことを言いだした。 あれ? エリーの反応も……思ったのと違うんですけど!? リアリティーがありすぎるぞ? ここは、「ユナちゃん、良かったね」とかじゃないのか?「え? お、俺……エリーと結婚してるんだよな?」不安になり確認した。「え? はい。しましたよね♪」と恥ずかしそうに答えた。「ユナとは……?」と聞き、エリーを見た。「……はい? 今、ユウさんがお認めになりましたよね? あ、あぁ……は
俺の反応を見て、ユナがいたずらっ子のようにニヤッと笑った。「わたし、きれいになったぁ? ねぇ……にしし♪ ユウ兄ぃ〜ユウ兄ぃ〜わたしの服を返してぇー♪」 そう言ってきたので、預かっていた俺の小さな頃に着ていた服を返した。 服を受け取ると、その場でユナがワンピースを脱ぎだした。せっかくキレイになったのに……わざわざ洗濯はされてるけど、少し臭う服に着替えるのか……と思うけど、それが落ち着くんだろうな。 じゃなくて……「俺が、いるんだけど!?」と慌てて言った。 ワンピースを脱ぐと、色白の肌が色っぽく見え、胸のふくらみやピンク色の小さな乳首に目が行ってしまう。ユナが履いていた下着に目を移すと、白いドロワーズではない下着で、ところどころ破れて穴が空いていた。恥ずかしそうに後ろを向くとお尻の部分が破れていて、その穴からきれいな割れ目が見えていた。 太ももは色っぽく、色白ながらも健康的なほんのりとしたピンク色をしていて、柔らかそうだった。ぼんやりと見とれていると、俺が渡したシャツをユナが着てしまった。しかし、それがまたかなりエロい格好になっていた。エリーの時もそうだったが、少しだぼだぼのシャツが下着を隠す程度の丈で……まるで超ミニスカートのワンピースのようだ。太ももは丸見えの状態で、下着がちらちらと見えている。「ん? だって……わたしが気を失ってる時に、体を調べたんでしょ? ってことは……わたしの裸を見たんでしょ……? ねぇ……」 ユナにジト目で見つめられた。「調べたっていっても、魔法を使って武器の所持とか……毒を持ってるかを調べただけだって! 言い方が悪かったな……」 そう言いながら、俺は顔を逸らした。 顔を逸らしたが、ワンピースから出ている部分は健康そうな小麦色に日焼けをしていて、服で隠された
「むぅ……。わたしもご一緒したいです! 分かりました……声をおかけしますよぅ……」エリーは、ぷくーと頬を膨らませて不満げな様子を見せたが、結局は引き下がって調理に戻った。その姿は、まるで拗ねた子どものようだった。「悪いな。頼んだぞ……」と言い、ユウは魔法や剣の練習をしていた庭のような開けた場所へ来た。座るのにちょうど良い倒木があったので、俺が休憩の時に座っていた場所へユナをそっと座らせた。「そこで大人しくしてろよ?」ちょこんと座るユナに向かってユウは優しく言った。「はぁい♪ ユウ兄ぃ!」ユナは屈託のない笑顔で答え、その瞳はユウだけを映しているかのようだった。どうやら「ユウ兄ぃ」と呼ぶことに決まったみたいだな……。その呼ばれ方は、ユウの心を少し照れさせた。 今回は魔法の練習と言っても、攻撃魔法ではないから危険性は少ないはずだ、とユウは自分に言い聞かせた。 的は何にしようか……日当たりが悪くなり切った切り株に、幼少期に着ていた服を被せた。ボロボロだが、魔法で洗浄できるか試すにはちょうどいい。「わっ。それ……欲しいなぁ……ユウ兄ぃ! わたし、それ着る!」後ろから突然声を掛けられた。ユナの声は弾んでおり、その瞳は服に釘付けになっている。 いや、魔法の練習をさせてくれ……。攻撃魔法じゃないからボロボロに引き裂いたり、燃やしたりしないし、とユウは心の中で思った。「攻撃魔法じゃないから安心しろって。練習が終わったら、好きにしてくれなー」ユウはそう言って、ユナを安心させようとした。「うん! わかったぁ。ありがとーユウ兄ぃ♪ ねぇねぇ……それ、ユウ兄ぃが着ていた服?」ユナは身を乗り出すようにして、キラキラと目を輝かせながら聞いてきた。その視線は、服というより、それを着ていたユウ本人に強い関心があることを示しているかのようだった。「あぁ、そうだけど
それに、手を見たが剣術やナイフを扱っているような跡もなかった。体も訓練をして鍛えた感じもなく、訓練でできる傷さえもなかった。それに、本人が言っている通り……食事は満足に取れている様子はなく、体は痩せ細っていた。「飯を食って落ち着いて話すか……」森を彷徨っていて衰弱した感じではなく、普段から食事を与えられていなかった感じもする。その痩せた体つきは、彼に同情を抱かせた。「え!? ごはん!? わ、わぁ……たべるっ! 食べるっ!」少女は嬉しそうに返事をした。その瞳には、飢えと希望が入り混じっていた。「悪いが、お前が気を失っている時に……体を調べさせてもらったからな。武器とか持っているかもと思って……」後々バレて文句を言われても嫌だしな、とユウは正直に告げた。「あ、うん。べつに……いいよ。こんな場所をうろついている子は、いないもんね〜」少女は笑顔でユウを許してくれた。その無邪気な笑顔に、ユウの心の氷は完全に溶けた。「俺は、ユウだ。外で料理を作ってくれている女性は、エリーだ。お前の名は?」ユウは優しく自己紹介をした。「わたしは、ユナだよ。よろしくね」と、可愛く微笑んだ。その名前は、彼の心に温かい響きを与えた。 ユナは話の通りに農民の子供の格好をしていた。ツギハギだらけで、あちこち破れてボロボロになったワンピースは、薄汚れて元の色も判別しがたいほどだ。全身は土や埃で覆われ、まるで長い間野をさまよっていたかのよう。その細い腕や足は骨ばっていて、見るからに栄養が足りていないのが分かる。顔色も青白く、目の下には深い隈ができており、今にも倒れそうなほど衰弱しているのが見て取れた。 髪の毛は茶色でボサボサのロングヘアーだ。だいぶ臭っていたが、本人が悪いわけではないので文句は言えない。食事ができるまでに臭いをどうにかしないとな。 確か、アニメとかだと水と風の魔法で洗浄魔法ができるんだよな。とはいっても、いきなり本人で試すわけにはいかない。衰弱している少女にもし攻撃魔法になってし
エリーは優しく微笑みながら、ユウの背中から手を離した。「はい。お疲れ様でした」とユウを洗い終えて満足そうに言うと、エリーは川の水で手を洗いながら、ユウに甘い微笑みを向けた。 エリーに声を掛けられたので、つい後ろを振り向いてしまい、ユウの視線は目の前に現れたエリーの豊かな胸に吸い寄せられた! 目線は自然と胸に行く。 色白で透き通るような肌に……薄ピンク色の乳首……あまりにもキレイすぎる。ぷっくらと盛り上がった胸は、見るからにやわらかそうで、彼の理性を揺さぶる。それに……体つきも女性らしい、美しく、そして官能的な曲線を描いていた。 視線を下げるとアソコは足を閉じられており見れなかったが、瑞々しく艶めかしい太ももは、健康的な丸みを帯びており、水に濡れてさらに艶めかしく映る。そして、普段の服の下に隠されている、小さなへそが目に入った瞬間、ユウの心臓は高鳴り、全身を熱が駆け巡った。それは、まるで禁断の秘密を覗き見ているかのような背徳的な興奮だった。「そんなに見ないでください! 恥ずかしいです……」と言い、エリーは両腕で胸を覆い隠した。その仕草すら、ユウには愛おしく見えた。「キレイだから、ついな」とユウは申し訳なさそうに言いながらも、その表情は残念そうだった。「そんなに見たいのでしたら……寝る時に見てください。ここですと人が来たら困りますので……」「ああ、悪い……」……ん? え、夜見せてくれるの!? ユウの頭は喜びと驚きでいっぱいになった。 水浴びが終わり、帰り支度をして、ユウは緊張しながらもエリーと手を固くつなぎ、帰路についた。♢予期せぬ来訪者 川の帰り道、エリーと手をつなぎながら、ユウは彼女の甘い言葉と、夜への期待に胸を躍らせていた。興奮を覚えて、なかなか落ち着かない。 エリーもまた、ユウをちらちらと見ては頬を赤らめており、二人の間には甘く気恥ず